最近の症例です(患者さんの同意を得たうえで紹介します)。
30代女性の背中の大きな脂肪腫の摘出を行いました。
長径20cm近い大きさがあります。
他医(総合病院)で1週間程度の入院が必要と説明され、お子さんが小さいためそれは無理と思い、当院を受診されました。
この大きさですから、入院して全身麻酔下での摘出は妥当と思いますが、部位的には局所麻酔での摘出も可能と判断して当院で摘出しました。
術前にマーキングした切開で30分ほどの手術時間で脂肪腫を摘出することができました。
握りこぶしより一回り大きなものでした。
今回の症例では幸いすんなりと摘出できましたが、大きな脂肪腫は場合により分葉していたりすると摘出に1時間以上かかることもあります(事前の画像診断ではわからないです)。
脂肪腫は症状が無いため、かなり大きくなって邪魔に感じるようになってから摘出を希望される方が少なくないです。でも、小さいうちに摘出したほうが傷跡も小さくて済みますので早めの受診をお勧めします。