耳前部の大きなほくろの除去を行いました。
かなりの大きさですので、切除すると創部は単純に縫合することは難しそうです。
植皮を行ってもいいかもしれませんが、局所皮弁を利用することにしました。
実際に切除したところです。
下方に三角形の皮弁をデザインしてあります。
皮弁を挙上したところです。
皮弁は皮下組織がつながっている状態です(皮下茎皮弁といいます)。
皮弁を上方に移動させて創部を閉鎖しました。
1週間後。抜糸直後の状態です。
しばらくすると馴染んできてきれいな状態になると思います。
大きなできものを除去すると広い皮膚欠損を生じてしまいます。
それをいかに上手く閉鎖するかは形成外科医のセンスが問われるところです。