ほくろ除去は、診療当日に手術対応も可能です。
ほくろについて
「ほくろ」の無い人はまずいません。
気になる人もいればまったく気にしない人もいます。
では「ほくろ」とはどんなものなのでしょうか?
それは「母斑細胞」という細胞が皮膚の中にたくさん集まって塊になっているものなのです。
母斑細胞はメラニンという色素を作る性質がありますので、ほくろは一般的に黒や茶色、時には青っぽい色を呈します。でも、メラニンを作らないこともあります。その場合は肌色の皮膚の隆起になります。
ほくろの関連で有名なのは「ほくろの癌」です。厳密には癌に分類されず、悪性黒色腫と正式には呼ばれます。非常に悪性度が高く、怖い病気ですので、これを心配してほくろを取ってほしいという人は少なくありません。
でも、それほど心配する必要はありません。悪性黒色腫は稀な病気(10万人に一人くらい)ですから。
悪性が心配な場合もありますが、顔にほくろがある場合、髭剃りに邪魔になったり、お子さんの場合はいじめの対象になってしまうこともありますので、それらの理由で取ることも多いです。
当院のほくろ除去
当院ではメスでの切除と炭酸ガスレーザーでの除去を行っています。
メスでの切除は組織診断ができるので万が一悪性の場合の対処が可能です。
炭酸ガスレーザーは顔などの小さなほくろが対象になります。一度に多数の処置も可能です。
メスでの切除は基本的に保険診療、レーザーは自費診療となります。
症例1
- 術前 左上腕部のほくろ(というより色素性母斑と呼ばれる黒あざ)です。
- 術前(デザイン) 長軸に沿って紡錘形に切除して縫合します。
症例2
- 術前 口角部のほくろです。
- 術前(麻酔) ピンボケですが、細い針で局所麻酔薬を注射します。必要量は0.5cc程度です。
- 術前(デザイン) しわに沿った紡錘形に切除予定とします。
- 術中1 メスで慎重に切除してゆきます。
- 術中2 切り取ったところ。麻酔に血管を収縮させる薬を混ぜてあるので、ほとんど出血しません。
- 術中3 真皮縫合で皮膚を縫い寄せます。
- 術中4 真皮縫合のみでもよいのですが、さらに創縁正確に合わせるために上層の縫合を追加します。これは後日抜糸します。
症例3
- 術前 鼻部のほくろ
- 術後 紡錘形に切除して縫合しました。
症例4
- 術前 鼻唇溝部のほくろ
- 術後 単純に切除・縫合しましたが、傷跡はほとんどわからなくなります。
料金について
保険診療料金に関しては受診当日に手術を行った場合、3割負担の場合で1万円から3万円程度となります(初診料、検査料含む)。
自費診療の炭酸ガスレーザーは小さいほくろについては1か所3千円です。直径5mmを超えるような大きめのほくろは5千円です。自費診療はさらに消費税がかかります。