巣鴨ほくろ・できものクリニックは、日本形成外科学会専門医、2万件以上の皮膚腫瘍摘出術実績のある院長が診療を行います。できもの除去治療は、即日の手術対応も可能です。
できものについて
「できもの」は医学的には一般的に新生物のことを指します。
これには「悪性」のものと「良性」のものがあります。
皮膚のできもの(良性の新生物)に割とたくさんの種類があります。
当院で扱うできもので最も多いのは「ほくろ」と「粉瘤」です。ここでは、その他のできものについて説明します。
また、以下に記載した「できもの」以外の治療も行っておりますので遠慮なく何でもご相談ください。
脂漏性角化症(老人性のいぼ)
「いぼ」は本来ウイルスが原因でできるもので、子供の手などに多発します。
しかしながら顔などにいぼに似たできものが主に高齢の方にみられます。
これは脂漏性角化症というできものです(老人性のいぼと表現することもある)。ほくろに似た色をしていることも多いです。ウイルスのいぼより一般的に大きいです。
これはウイルスが原因ではなくて、どちらかというと体質的にできるものです。もちろん良性のできものですから、気にならなければ放っておいても構いません。
ただ、脂漏性角化症と一口に言っても外観はかなり多様で、たまに皮膚の悪性腫瘍である有棘細胞癌に似た外観を呈するものもありますので、気になるものは切除して病理組織検査をするようにしています。
なお、本来の「いぼ」は切り取るとウイルスがまき散らされて増えるとされていますので、皮膚科で液体窒素で焼いてもらうことをお勧めします。
石灰化上皮腫
「石灰化上皮腫」は比較的若い人に多いできものです。
見かけは「粉瘤」に似ていることが多いですが、粉瘤は粘土くらいの硬さに感じますが、石灰化上皮腫は石のように硬くて表面がごつごつした感じです。粉瘤のように感染して膿が溜まることはないですが、できものの上の皮膚が水疱のようになることも多いので、切除が必要です。このできものは毛を作る細胞に由来します。
粘液嚢腫(ガングリオン)
「粘液嚢腫」は手足の爪の根本に水疱の様なできものとして生じることが多いです。そして爪の根元にできるので、その部分の爪が変形してしまうことも多いです。
治療は切除しますが、結構な頻度で再発します。根っこが深いので部位的に深追いしにくいこともその一因です。
また、粘液嚢腫は手足の関節の周りにできることもあります。その場合「硬いしこり」として認識されます。「ガングリオン」とも呼ばれます。ガングリオンは比較的頻度の高いできものです。
当院のいぼ除去治療
当院では、脂漏性角化症(老人性のいぼ)、石灰化上皮腫、粘液嚢腫(ガングリオン)の他、瞼にできる黄色腫、粉瘤に似た外観の外毛包鞘腫、線維腫など色々な種類の治療にも対応しています。また治療方法は、外科的切除となります。
症例1
- 術前 瞼にできやすい黄色腫というできものです。目立つので取ってほしいという方は多いです。
- 術後 切除して抜糸をおこなったところです。瞼の皮膚は余裕があるので、大きく見える黄色腫でも取り切れることが多いです。
症例2
- 術前 高齢男性の瞼にできた大きなできものです。ここまで大きくなるまで放っておく人も珍しいですが・・・。
- 術中 局所麻酔の手術で比較的簡単に摘出できました。
- 抜糸前
- 抜糸後
- 標本 外毛包鞘腫というできものでした。かなり大きかったです。
症例3
- 術前 高齢女性の頬部にできた脂漏性角化症です。脂漏性角化症は「老人性のいぼ」ともいわれます。
- 術直後 単純切除して縫合しました。この後の傷跡はかなりきれいになります。
症例4
- 術前 左耳前部の皮下にしこりがあります。局所麻酔下に真上の皮膚を切開します。
- 術中1 取り出したところです。このできものは病理組織検査の結果、耳下腺の腫瘍であることがわかりました。
- 術中2 比較的深いところにあるできものを摘出したあとは傷の中に血液が溜まらないようにドレーンという血抜きの管を1日だけ置いておきます。
- 術中3 ドレーンは翌日来院してもらって抜去します。
料金について
保険診療料金に関しては受診当日に手術を行った場合、3割負担の場合で1万円から3万円程度となります(初診料、検査料含む)。